スポットクーラーもあるしドリンクも支給されるから暑さ対策なんて自分でやらんでええやろwww
暑さ対策は個人レベルでも必須です。
でも使用禁止アイテムもあるので注意!
こんにちは!当ブログ管理人のあおぺん(@blue_penguin01)です。
夏場の期間工、それは灼熱の猛暑と絶え間ない運動の繰り返し。
いつだって熱中症と隣り合わせの過酷な環境です。
工場内は扇風機やスポットクーラーが設置され、水分補給も積極的に促されます。
それでも、設備機械から発せられる熱や常に動き回る作業のせいで毎年多くの作業者が熱中症で倒れています。
でも一般の熱中症対策と違って、工場勤務では使ってはいけないアイテムがあるのをご存じですか?
今回はそんな工場勤務ならではの熱中症対策グッズをご紹介していきます。
よくある熱中症対策グッズではなく、工場勤務に絞ってご紹介します!
熱中症は工場勤務の天敵
熱中症対策の王道は水分補給と涼しい服装
夏の熱中症は工場のような製造業では切っても切れない宿命の相手。
毎日のように人が倒れていては、製造ラインが十分に稼働することはできません。
だから工場では総力を挙げて熱中症対策に取り組んでいます。
設備内のスポットクーラーやウォーターサーバーなどもその一環。
ほかにも、わたしが働く工場では夏限定で1時間に1回2分の給水タイムが設けられています。
また、毎日2本のペットボトル飲料が支給されるので、ほぼ強制的に水分・塩分の摂取がおこなわれています。
毎日のように「水を飲め!辛くなったらすぐに言え!」ってアナウンスが流れています。
しかしどれだけ会社側が対策していても、作業者自身が対策を怠ると簡単に熱中症は発生します。
熱中症になれば意識が朦朧とし作業に集中できなかったり、フラッと倒れてしまってケガをすることも。
早退や翌日の病欠となれば満了金の支給にも響くので、絶対に気を付けたいですよね。
個人レベルで出来る熱中症対策は水分補給と涼しい服装が一番簡単で効果的です。
水分補給はただの飲料水だけでなく、スポーツドリンクや麦茶などの塩分が混ざったものが好まれるのはもはや常識。
作業中に塩飴などを舐めるのも効果的ですよね。
一方で服装に関しては製造業では難しい一面も。
作業中に粉じんや火花が飛ぶ・鋭利な部品や重量物を取り扱うような作業では、保護具として厚手のサポーターや長袖の着用を求めらる場合もあります。
塗装工程などは全身を覆う作業着で服の中が蒸し風呂状態になるんですよね。
だから決められた保護具・ルールの中でいかに涼しさをキープできるかが大事になるんです。
後述の熱中症対策グッズは、どれも私自身が試したイチオシとなっています。
ネッククーラーやタオル系は使用禁止
しかし工場で働くうえで、一部のアイテムは使用が禁止されているものもあります。
具体的には首掛けタイプのミニ扇風機や冷却タオルなど。
これらが禁止されるのにはワケがあるんです。
まず首掛けタイプのミニ扇風機。
常に自分へ向けて冷風が送られるので私生活などでは快適なのですが、工場勤務では時として危険物に指定されます。
まず前提として、首の周りにモノがあるので首の動きを阻害して作業の邪魔になる恐れがあります。
また思わぬタイミングで風が当たるので、チリやホコリが急に眼に入る可能性も。
工場内は一部クリーンルームなどを除いて粉じんが舞うような場所も少なくありません。
扇風機系の対策は、工場設置のスポットクーラーか後述のファン付きベストなどで我慢しましょう。
続いて首に巻いたタオル。
特に水分を含むとひんやりと涼しさを感じられるタイプのものも人気です。
ロックフェスやスポーツシーンなどでもみられる光景ですよね。
ですが工場などでは首から垂れたタオルが設備に巻き込まれて最悪の場合死亡災害になります。
仕事猫のクールタオル買ったんだけど注意書きの絵が怖すぎてワラタ pic.twitter.com/uq253JcqFt
— Fuzisawa (@fz_fuzisawa) July 24, 2022
実際に厚生労働省の労働災害データベースで検索したところ、冬場に首に巻いていたマフラーがローラー設備に巻き込まれ死亡した事例がありました。
このように首巻きタオルで汗を吸い取るスタイルは使用禁止となっているのでゼッタイにやめましょう。
いずれにせよ、首や顔の周りには指定物以外は何も装備しないのが無難です。
夏の期間工のオススメグッズ5選
さて、ここからは私が実際に試してみて効果があった工場勤務の暑さ対策グッズをご紹介します。
【自分専用クーラー】空調服
現場作業者の定番グッズが空調服ですよね。
空調服はバッテリー駆動でファンを内蔵した服で、ベストタイプやジャケットタイプなどがあります。
もはや肉体労働の現場では常識になりつつあるアイテムです。
工場ではスポット式のクーラーがいたるところに設置されているので涼しい場所も多いのですが、担当作業によってはクーラーと無縁の場所もあるんですよね。
少々値が張るのがデメリットですが常に自分専用の扇風機が体幹部分を冷やしてくれると思うと、空調服の効果が理解できるかと。
最近は内部に保冷剤をセット出来たり、バッテリー類を取り外して洗濯機で洗えるタイプも増えてきたので、おすすめ度合いはかなり高めです。
【爽快感ばっちり】冷感ミストスプレー
冷感スプレーは手軽かつ即効性の高い熱中症対策のひとつ。
衣類の上から吹き付けると、エタノールによる気化熱で一気に身体の熱が引いていくのが分かります。
また、メントール配合のタイプなら汗に含まれる水分と反応して清涼感を得ることができます。
涼しさが弱まってもスプレー1回ですぐに復活するのでコスパもよし。
ちなみにオススメのスプレー箇所は首の襟部分、わきの下、太ももの付け根です。
この3か所は太い血管が通っているので、ここを冷やせば効率的に全身を冷やすことができます。
特に襟に吹き付けるのは効果抜群で、しばらくの間は顔の周りの火照りが引いてきますよ。
注意点として、素肌に直接スプレーを吹きかけるのはやめましょう。
ひんやりし過ぎてむしろヒリヒリと熱く感じたり、肌トラブルになる可能性があります。
吹きかけるのは衣類の上からにすること。
ちなみに冷却スプレーを購入する際は必ずミストを噴霧するタイプにしましょう。
エアーサロンパスのようなガス噴射の冷却スプレーは場合によっては危険となります。
ガス噴射式のスプレーは冷却効果がメチャメチャ高いのがメリットなんですが、ジェット噴出したガスが万が一引火したら火災の恐れがあります。
これも「現場猫案件」でイラスト探せばありそう。。
【油汚れのひどい工程に】軍手で開けられる水筒
工場での仕事は油汚れがつきもので、特に足回り、エンジン関連の部署などではたった1日で軍手が真っ黒になるほど汚れます。
だから飲料を飲もうとすると、ペットボトルのキャップを汚れた軍手で触らなければいけません。
これってかなり不快なんですよね。
ちょっとでも汚い軍手でキャップに触れるとすぐにキャップが黒ずんで、ベタベタになってしまうんです。
最悪の場合飲み口の部分に汚れがついてしまえば、工業用油が口に含まれてしまうハメに。
横着しないで軍手を外して素手でキャップを開ければ良いのですが、仕事中は常にラインが動いているため出来るだけ手間取りたくないんですよね。
特に私は軍手→ビニール手袋→切創用の強化軍手と3枚重ねで使用しているので、装着するのも外すのもひと手間掛かります。
そこで私が導入したのがワンタッチタイプの水筒。
ボタン一つで自動で空いてくれる飲み口で、絶対に手で触れることが無いので汚れが不快な人も安心です。
ボタンを押すだけの簡単動作なので厚手の軍手を使用して手元の作業がやりにくい人でも不便なく扱えるのがお気に入りです。
そもそもペットボトルは不経済なので私はあまり購入しないんですが、ペットボトルのものも全部この水筒に移し替えてます。
工場で働きつつも油汚れを不快に感じる方にはぜひ一度試してみてほしいですね。
【本当は外したいけど。。】冷感マスク
コロナの扱いが5類に移行しマスク着用が義務ではなくなった今、仕事中のマスク着用は任意になっている工場も多いでしょう。
マスクをしているとやはり呼吸がしにくいので、熱中症の恐れも高まるので本当は外したいんですが、まだ完全な脱マスクは先が長そうなのが正直なところ。。
せめて呼吸の負担を減らすために、接触冷感タイプのマスク着用をお勧めします。
気休め程度ではありますが、呼気が籠ってより暑くなるよりはマシかと。
【汗をかいた瞬間から爆速ドライ】速乾インナー
夏は仕事中にかく汗の量がハンパじゃないですよね。
一説によれば工場の中で8時間勤務をすると12リットルの汗を放出するとも言われています。
そりゃあ水分補給が大事だと口酸っぱく言われるワケです。
それに汗を大量にかくと背中やお腹などにシャツがピタっと貼り付いてしまったり、ベトベトの汗が身体を這うように垂れる感じがすごく不快ですよね。
仕事終わりの作業着は背中が汗染みで変色してしまうのもあるあるです。
ですが登山用の給水速乾インナーを使ってみたら瞬間的に汗を吸って蒸発していくので不快感が激減しました。
見た目がちょっと変態チックでインナーの割に値段が高いのがネックですが、今回挙げたアイテムの中では一番革命的だったのを覚えています。
速乾インナーについては個別でレビュー記事も掲載しているので、こちらもご参照ください。
【まとめ】熱中症を制する者は夏の期間工を制する
いかがだったでしょうか?
夏の期間工という仕事は地獄のような暑さで、熱中症対策は本当に必須です。
蒸し風呂のような暑さ、タラリと落ちる脂汗、邪魔くさい保護具、その中で延々と作業を続けるのはまさに地獄なんですよね。
工場内ではスポットクーラーが設置されている工程も多いですが、担当作業によってはスポットクーラーの風に当たれない場所もあります。
期間工がヨシッ!
第55話 スポットクーラー、 ヨシッ!
#漫画が読めるハッシュタグ#エッセイ漫画 pic.twitter.com/TIKLFWF4pd— ムトウがちょちょぎれる (@mutumuto) July 13, 2021
熱中症になれば職場に迷惑が掛かる以上に、自分への被害が大きいですよ。
休めば満了金が減りますし、最悪の場合脳に障害が残ったり死の恐れもあります。
正しい熱中症対策をして、自分の身は自分で守れるようにしましょう!
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